2013年8月27日火曜日

あぶくま時報とマメタイムス。なぜ人口8万人の小さな町に夕刊が2つもあるのか?

福島県須賀川市は人口8万人の小さな町なのですが、なぜか夕刊が2種類存在します。
一つは阿武隈時報社が発行する「あぶくま時報」。もう一つはマメタイムス社が発行する「マメタイムス」です。
両方とも日曜日を除いて毎日発行されているのですが、なんせ小さな町で大きなニュースもそんなにありませんので基本的には「公民館で英会話教室が始まる」とか「新しいお店がオープンした」とかそんなニュースばかりで半分は広告とテレビ欄でできているような新聞であります。
そんな訳でありまして、まず疑問に思うのは「こんなニュースも少ない8万人の小さな町に何故夕刊が2つもあるのか?」ということでありますが、先日あるお年寄りから経緯を聞くことが出来たのでお伝えしようと思います。(あくまでそのお爺さんの話です)



その方のお話によりますと、まず最初にマメタイムスができたということです。これは須賀川市のやっていることがどうもおかしいということで、それを批判するために出来たそうで、紙面で市制をバンバン批判していたそうです。
そうした所、それをよく思わなかった商工関係者ら(笠原工業が音頭を取ったとか言ったかな?)が「こんな共産党みたいな事を書く新聞をのさばらせておいてはダメだ。俺たちで新しい(市制寄りの?)新聞を作ろう」という話を立ち上げ、あぶくま時報を作ったとの事であります。
その後あぶくま時報は須賀川市制を賞賛する記事を書き、マメタイムスは批判記事を書くという図式が出来たわけですが、市からすれば、あぶくま時報がいればマメタイムスは邪魔なだけですので、なんとその後マメタイムスを出入り禁止にしてしまったとの事です。
この出入り禁止事件はマメタイムス記者から直接聞いた話です。批判記事を書いていたら一時期出入り禁止にされたと話していました。
その後、マメタイムスとしては記事を書けないと仕事になりませんので、態度が軟化して、現在のような市制よりの記事を書くようになったようであります。
結果として現在のような状況、人口わずか8万人の市に夕刊が2つ存在する。しかもどちらも市政だよりと揶揄されるぐらいの市制寄りの新聞が存在するという状況になったようであります。
まあ田舎らしいドロドロした理由だと思いました。

関連話としては、先日福島民友だか福島民報だかの記者と話した時「先日須賀川市がやったヘマについて記事をスッパ抜いて書いたら、市から”お前ちゃんとスジ通せよ(じゃないと今後取材受けないぞ)”みたいな脅すような事言われて頭に来てる」なんて事言ってました。

須賀川市のこういう所は今も昔も変わらないようであります。

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