2017年10月26日木曜日

やはり映画「ニート選挙」は主権者教育に最適の映画だと思う。

18才選挙権が実現され、盛んに「主権者教育」の必要性が叫ばれるようになった。
国は、指導要綱を定めたり、冊子を製作、配布するなどし、全国の高校が教育に当たる訳だが、初めての事なので、現場は手探り。そんなニュースが流れた。

その後、暫くして、国は、主権者教育アドバイザーの派遣を始めた。
アドバイザーは、各都道府県の推薦などにより、国が認定、委嘱し、全国各地の教育機関等に派遣されるという。
メンバーには、若者の投票率向上運動に努めてきたNPOや、選挙に詳しい大学教授などが居るようだ。

他には、お笑い芸人が、笑いを通した主権者教育授業を行ったりしているようである。



さて、ここで、僕は疑問に思う。主権者教育を行う、行える資格とはなんだろうかと。
私は、上記の方々の授業内容を1から10まで全て見た訳ではない。
しかし、ニュースなどで伝わってくる内容をみてみると、兎に角、中立性を保たなければならないという、守るべき重要な点があり、結果、上辺だけの内容になっている気がした。
1、議会、選挙の仕組み。
  衆議院、参議院とは。小選挙区制、比例代表制とは。
2,実際の投票の仕方。
  入場券を持って投票所へ行って投票用紙に名前や政党名を書きましょう。
3,投票の基準。
  各党や、候補者の訴えている政策を、選挙公報などを良く読み、良く考えて投票しましょう。
大体こんな所であろう。
後は、若者の投票率は何%で、投票に行かないと若者の意見が届かないから行きましょう。とか。税金に換算すると幾らの損だから行きましょう。そんな事を付け加えて、投票を促したりしているみたいだ。

さて、ここで思う。本当にこんなやり方で投票率が上がるのだろうかと。
言ってしまえば、「進んで税金を収めましょう」と言った、標語一言で表されるような内容しか伝えていないではないかと。

実際、今回の第48回衆議院選挙の10代の投票率は、18才が50.74%、19才が32.34%だったという。

この結果を見れば、これまで行われてきた主権者教育が、あまり効果を上げていないということがわかるだろう。
18歳については、教育を受けて間もない事もあり、効果があり、継続しているとも考えられる。
しかし、19才の投票率をみれば、やはり、教育を受けて時間が経てば、効果は持続しなくなるという事が読み取れる。
やはり、行われた主権者教育が、上辺だけで心に残らない。選挙、政治参加の本当の大切さは伝わっていないという事であろう。

そう考えれば、これまでとは違った。政治、選挙の大切さが、身近に感じる事ができ、深く心に残り、投票行為に結びつく。そのような、効果が持続する方法を考えなければ成らないだろう。

では、一体どのような方法が効果的なのか。

私は、その答えが、映画「ニート選挙」にあると考えている。(ここから宣伝です笑)
ニート選挙には、政治、選挙に必要な事が本当に上手く描かれている。
無職の青年が、自分の置かれた環境に苦しむ。
その後、同じような境遇の仲間と出会い、この問題は自分だけでは無いと気づく。
同時に、街の問題にも気づき、解決しようとするが、頭の固い役所のせいで挫折する。
これらを経て、社会には沢山の問題があるが、役所は中々動かない。ならば、自分自身が問題を抱える当事者の代表となって政治を変えようと立候補を決意するのだ。
その後、様々な困難にぶつかりながらも、ついにはそれを乗り越え、当選。
初議会で問題提起した所、街が変わっていく。
そんな一連の出来事が描かれているのだ。しかも、笑いや涙を伴うストーリーとして。
私の狙いはここであった。
「街の問題に気づく」→「立候補する」→「議会で問題提起する」→「街が変わる」
この流れを教えなければ、投票につながらないだろうと。
そして、心に残る、笑いと感動のストーリー。
これが伴わない教育は、すぐに心から消えてしまうだろう。
ゆえに、私は、これらの重要な要素を全て兼ね備えた、映画「ニート選挙」こそが至上の主権者教育、選挙啓発映画だと考えるのである。
という訳で、全国の主権者教育に関わる皆様。ぜひ、本作をご覧になり、教育に役立ててみては如何でしょうか?
以上、宣伝でした笑


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